うかうかしているうちに日が経って、気がついたらもう2025年も終わろうとしているのでした。当サイトは大地震以来ほとんど更新できておらず、昨年アップした記事といえば結局のところ近況の一件のみでした。今年はまったく触っていなかったので、このままだとついに更新皆無となってしまうなあ… と思ったらなんだか気が咎めてしまい、せめてまた近況でも載せておこうかと駆け込みでこのページを作っている次第です。
大地震で明けた昨年はオーディオ遊びにまったく進展はなかったので、そもそも書くことがなかったのですが、昨年末から今年にかけては若干の動きがありましたので、少しは書けるな、と。
避難所には2ヶ月間お世話になり、その後は自宅で暮らしています。家はあちこち傷みましたが、被災状況の判定は「準半壊」、すなわち住むのに支障があるほどではないけれどそれなりに壊れた、というレベルです。しかし修理するにも、今はどの業者も甚だしく多数の案件を抱えていて、工事を依頼してもなかなか順番が回ってきません。大地震からほぼ2年になりますが、雨漏りする屋根は今でもまだブルーシートによる応急処置状態のままです。
とっ散らかったオーディオ部屋は、まだほとんど復旧できておりません。家の修理が進まないせいで今ひとつモチベーションが喚起されない、ということもありますが、ただ元に戻すよりも、この際だから長年手をつけられていなかった整理整頓を一緒にやってしまえばいいじゃないか、などとうっかり欲張った考えを持ってしまったために、何をどう片付けようか方針がなかなか定まらず、いよいよ復旧が遅滞しているという状況です。
しかし、オーディオ活動皆無の生活ではやっぱり味気ない、何かしたいなあ、という訳で、昨年の終わり頃にSR-X1を入手しました。スタックスのヘッドフォンは既に複数持っているので、今また増やす必要は特になかったのですが、久々の円形発音体のエントリー機で音質もかなり良さそう、ということで興味が募っていたところ、ヤフオクでほぼ新品のものが安く出ていたのを見かけたものだから、もうついつい手が出ちゃった。
そんな流れで、我が家では割合片付いている部類の別の部屋に最小限の機材を持ち込んで、手に入れたSR-X1でデジタル音源を楽しむことでオーディオ活動を再開することになりました。しかし程なく、やっぱりレコードが聴きたいよなあ、と思うように。まあ私の場合自然とそうなるに決まっているんですが。そして、どうせならヘッドフォンじゃなくてスピーカーで聴きたいぞ、と。
そんな訳で今年の初め頃には、しばらく休眠中だった金田式ターンテーブルを始め、持ち込む機材が、最大限まで行かなくともそれに近い状態にまで増え、畳の上に所狭しと散らばるようになってしまいました。まるでおもちゃを床いっぱいに広げて遊ぶ子供の体ですが、こんなオーディオもなかなか楽しいですよ。この部屋はときどき他のことにも使われるので、そのときには全部片付けなくちゃいけなくて大変なのですが。
持ち込んだスピーカーはというと、そういえば手軽に持ってこられるやつがあったじゃないか、ということで引っ張り出して来たデンオンのSC-E212。30年以上前の製品で、当時の定価はペアでたったの33,000円でした。このモデルは、ラジオ技術誌に掲載された高橋和正氏によるこのスピーカーの改造記が非常に興味深く、いつか自分でも試してみようとだいぶ前に入手してあったものです。その「いつか」が訪れないままずっと死蔵されていたのですが、ここへ来てついに日の目を見ることになりました。
このスピーカー、音が良いとは聞いていましたが、聴いてみると確かになかなか良かった。そうなると、入手当初の目的すなわちあの記事にあった改造の計画が急浮上、ついに今があの「いつか」になった、という訳です。

そんなこんなで、休み休みおよそ10ヶ月にも亘った作業期間を経て漸く改造は完了し、この臨時の仮オーディオ部屋では今現在、見た目も音もオリジナルからは随分と趣の変わったSC-E212改が元気に鳴っています。事の顛末はいずれまた「できるかな」に載せたいと思っているところですが、なかなか時間が取れないのではたしていつになることやら。
これを聴いてからは、もうゴトウユニットのシステムを復活させようという気持ちが萎んでしまっています。そこまでのことになるとは全然予想していなかったのですが。
2025.12