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そうです。
神や仏が実在すると考える人達にとって、「ない」と考える人達が作る法律は正しくありません。
たとえば、相続です。ある宗教から見れば、兄弟に公平に権利があるという法律よりも、神棚や仏壇を守る人を優先したいかもしれません。また、結婚によらない子を戒律に反するとする宗教は、当然、その子を他の子と同じだとは見なしません。
つまり、各宗教の信者達は間違った法律の中で生きている事になるのです。
ですから、そうした間違いを正そうとすれば、民主主義国家では数を集めるしかありませんが、神を信じない人が多い国では無理なのです。その上、各宗教は、皆同じ考えではありませんから、何としても神の教えを守る国家にしようと思えば、反社会的な行動しかなくなるのです。
その考えがその人達にとっての正義なのですから、仮に法律に違反していても、何ら恥じる事はないのです。
つまり、真面目に信仰する宗教は、反社会的になりやすい面を持っているのです。そして、熱心であればあるほど、過激になりやすいのです。世の中では、そうした団体をカルトと呼ぶのです。
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