水波霊魂学

たましいの帰り道
霊魂の館
水波霊魂学早わかり

第十七章

          
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心の修行を長く行なった人は、宗教のいわゆる盲信的な信仰者よりも上の世界に入りますか?

いいえ、それは分かりません。

あくまでも霊的身体の質次第だからです。これは一人一人の事情によることなのです。

では、心の修行に意味はありますか?

この世では意味があります。

立派な人と呼ばれますし、倫理を踏まえた人は必要です。ですが、霊的な世界では心の修行はそれほどの価値がありません。

霊魂の世界では幽体という身体を持ちますので、肉体の脳とは違う基準を持ちます。つまり、食べる必要も、寝る必要もありませんので、泥棒もいません。そうなると、喜びの意味もこの世とは違っているのです。

例えば、善い人は人助けをしようとしますが、食べられない人などいませんし、霊魂の世界に長く住み、霊魂の世界の理解が進みますと、病気の人すらいなくなりますので、他者の手助けを必要としなくなります。霊魂の世界に慣れるまでは手助けは有益ですが、慣れてしまうと、それもいらなくなります。

大事なのは、下の世界に落ちた人の救出や地上の世界の救いなのです。

そのためには、霊的な身体の力や強い信仰心が何よりも必要になってきます。たとえば、地上の世界では盲信者と呼ばれたような人が、人格者と呼ばれていた人の先生の立場になっていることもあります。

最近流行の、スピリチュアル的な心の修行は、あくまでも地上の世界にのみ通用している話なのです。

別の世界、別の身体、別の脳になると全く基準が異なるのですね?

そうです。

物質の世界でのみ通用する「心の修行」は霊魂の世界では役には立たないのです。

表面意識だけの愛を深めるためにわざわざこの世に生まれてくる必要はないのです。

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