水波霊魂学

たましいの帰り道
霊魂の館
水波霊魂学早わかり

第十四章

          
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そうは言われても…。何か日常的な教えはありませんか?

その場合は、まず自らの未熟さを知ることです。真の自分を知る事が大切です。

日々、霊的トレーニングを行なっていますと、高級な幽気と接しますので、意識の奥が刺激されて、意識の奥に眠っていたより高級な、進歩した心理が眠りから覚めてきます。そして、そうした心理の影響で、自分の未熟な部分が見えるようになったり、人によっては醜い部分を知ったりするのです。

それは、自分という大きな意識体の一部なのです。まず、普段、気が付かなかった自分の未熟さを知り、それを少しずつ変化させて行かねばならない事に気付く事が進歩に繋がるのです。
自分を知ることから始めるのですね?

愛を行動で示すことは善い事です。ですが、それを敢えて心の法則と言って、神との取引である事に気が付かない事が問題なのです。

自分に善意が返ってくる事を期待して行なう行為は、真に愛ある行為ではありません。まず、それを自覚しなければなりません。それは利己的な愛なのです。その上で、どうすれば愛が深くなるのかを自分で考えねばなりません。愛の押しつけは、かえって迷惑になるものです。

つまり、自分自身の未熟な部分や醜い部分、そして、より進歩した部分、そうしたものを冷静に客観的に見つめられるようになり、人間としても成長しないと、意識が進歩する事はないのです。

まず、自分を見つめます。すると、実は日々、自分勝手に行動していた事が分かるようになります。そして、自分の事を自分で愛が深いとは決して言えなくなります。恥ずかしくなるのです。

一般論で言えば、自分で自分の事を愛の人だと言える人は、霊的には未熟な人だと言えましょう。


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