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戦争は悲しい出来事です。ですが、なかなかなくなりません。なぜでしょう。
政治学者の方はいろいろと難しい事をおっしゃると思います。ですが、素人には良く分からないこともたくさんあります。
実際、学者の方以外の人達は、日々、仕事や勉強、そして家事に追われていて、政治をきちんと勉強する余裕がありません。
そこで私は思ったのでした。
今、戦争をしている人達も、実は私達と同じで、難しい事はそれほど理解していらっしゃらないのではないだろうか、と。
もしも、そうだとしたら、難しい政治はもちろん大切ですが、やはり、それだけが戦争の原因ではないのかもしれない、そう思えたのでした。
独裁者の国なら、国民が強引に兵隊にされるという事も多いでしょう。教育自体が偏っているという事もあるでしょう。
ですが、そうでない国の場合は、やはり、その国の国民の多数に戦争が支持されている、という事なのではないでしょうか。
そうであるとすれば、戦争はやはり、人それぞれの思いが引き起こしている部分も大きいのではないでしょうか。
世論操作、その他の政治的な力もあるでしょう。ですが、一方では、家族が敵国の兵に殺されたとか、あの国は制裁を加えるべきだ、そういった人々の個々の考えの集積が、絶え間なく戦争が続いていく原因でもあるように思いました。
家族が殺された人に敵を恨むな、とは言えません。もしも、わが子が誰かに殺されたら、それがたとえ戦争であったとしても、簡単に許すことはできないと思うからです。
そうなると、「戦争をやめて!」という言葉も力が弱くなってしまいます。
理想と現実、それは、かけ離れているのかもしれません。
人の命の大切さを言うことも大切ですが、人間という生き物の持つ感情というものが理屈では収まらないのだと思う時、私は、今、理屈ではない何かが必要なのだと思うのでした。
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