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幼稚園は小学校に入る前の子供達が、一日の一定の時間、他の子供達と一緒に遊びながら、集団での生活を学んでいます。
この子供達が将来、皆、幸福になってくれれば良い、子を持つ親なら誰でもそう思うのではないでしょうか。
ところが、最近の私は、そうでもないのではないかと、ふと、思うようになりました。
たとえば、学芸会とか、生活発表会とか呼ばれる行事になると、親達は自分の子供がどんな役になったのか、とか、どんなお遊戯をするのか、とかいった事に関心を持ちます。ところが、それだけではなく、実は自分の子供と他の子供の役の良し悪しを比べては、お互いに競っているように思えるからです。
その上、幼稚園側は、こんなに上手になった、と親に思ってほしいのか、無理な練習をさせているわけではないのでしょうが、お遊戯を楽しめない子供がいる様子なのでした。
人間は誰しも競争心があります。現代は競争社会です。小さい時から才能の開化を目指して頑張るのも当たり前なのかもしれません。
ですが、子供達にとっては、皆と一緒にお遊戯を楽しめることが、大切なのではないでしょうか。
他の子供達と協力して、何かができる事の喜びがあった上での競争でないと、大人になっても幸福にはなれないのではないか?
子供の頃の楽しい思い出、それがその後の人生に大きな影響を与えるのでは?
ふと、そんな気がしたのでした。
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