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人が他の人を憎む時、
それは、何者にも勝るがごとし強い念を出す。
その恨みは時として大勢の人を殺害するまでに至ってしまう。
人が大勢の人を生かすほどに、愛を表現する事は難しい。
それを考えれば、自分の中に住む心の性質を語らずに、
ただ愛を説いていても人類は霊的には進歩しない。
では、憎しみの性質とはどんなものなのか。
それは、己、あるいは、己に近い者を守る心理に対して、
防御するために発揮される感情である。
人は自分もしくは家族、あるいは同一の民族、
はたまた、自分と共通するするものに対して
親近感がある。
その親近感の沸く者に対して、脅威を与える者を敵と見なし、
それから守ろうとする。
ところが、守れずに打ち破られた時、
強い憎悪と憎しみを発する。
憎しみ、
それは自己愛によって起きている。
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