本物の夜景 

 近ごろ街中では、ますます星が見えなくなってきた。このため野山に星を見に出かけることが多くなってきているが、ここでも、街明かりの影響は隠しきれない。
 十年前から比べてみても、北アルプスの山頂から見る夜空にはっきりと違いが出てきている。 天頂周辺は別として地平線の周りのどこを見まわしても、空がぼんやりと照らされている。 特に関東・名古屋方向の空は以前よりさらにカブリがひどくなっている。 
 それよりも富山、金沢の明かりの進捗が著しい 事実ここ富山おいてでも郊外店鋪の進出はめざましく、市内よりむしろ郊外の方が明るい。
 また大都市模倣の影響かライトアップも盛んである。 夜間照明を否定するわけではないが、不要の光が多過ぎるように感じられる。隣接各県と比べても富山の郊外室内遊技場の照明は度が過ぎているように思える。さらに新設建物のみならず、橋や合掌造りなどの夜間照明に及んではただの見えかけのように思える。
 文化は明かりという時代はもう過去のものであろう。 これからは本物の自然を守る心ではないのか。本物の夜景は、星空である。
 どんな時代でも見上げることを忘れたくない。 

自然との語らい     光害の頁

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