透  明  度

乗鞍 PENTAX67 45mm F4 RSP 60min     

 「おっ、今日はよく見えるぞ。」
星を見慣れてくると、まず空を見上げ、どのくらい星が見えるかで、空が澄んでいるかを見定めている。次に、ある星を見つめ「少し揺れているな」などと星の揺らぎ、すなわち大気の安定度を測るのである。前者は透明度と言い、後者はシーニングまたはシンチレーション、大気の揺らぎを表している。その時の空のコンディションを二つの指標で表すのである。 
 シンチレーンョンは、移動性高気圧に覆われたときなどに長くなり、フェーン現象など大気が不安定な特は全く落ち着かない。一方、透明度はどんな時が長いのだろうか。雨上がりの時や冬に珍しく晴れ上がった時など、大気中のチリやホコリが落ちたり吹き飛ばされた時である。さらに、空気中の水蒸気も少なくなる時といえる。 山に登るほど空気が薄くなり、チリも少なく、風もある。気温も低ければ水蒸気も少なくなる。真冬の高山の透明度が一番良いと言えるだろう。 ここでは空の色も違っている。青色というよりも紺色に近くなっている。当然夜ともなれば、それこそ星が手に取るように見えるのである。
自然との語らい

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