月 明 か り

     

 月は、天文屋にとっては「切っても切れない存在である。特に満月のころなど月が出ているか
どうかで、夜空の明るさが全然違ってくる。星も6等星まで見えていたのが、4等星までしか見えなくなってしまう。
 それでは月はどれくらいの明るさなのだろか。満月は金星より約二千倍明るく、半月の四倍、三日月より十五倍の明るさなのである。また昼間の太陽はマイナス26.7等級、満月でマイナス12.7等級であるから、その差、は約四十万倍である。この差は、昼間太陽の下、で
1/250sの露出のところ満月に照らされている所は約1時間で適正露出ということになる。
絞りとフィルムを選べば、ほんの数分で月光下の情景を写し出すことが可能だ。一方、星空を写す場合、半月から満月にかけては思いのほか空も明るくなるので露出の見極めが難しい。
うっかり露出をかけ過ぎると真っ白にかぶってしまう。
月夜の空の色も実は青色なのである。昼間の空をそのままスケールダウンした明るさなのである。月がとっても青いからーなどといわれるのは、実は月夜の空の色を指しているのだろう。 

自然との語らい

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