暗 闇

 星降る夜。樹や岩そして山影、地上の物はすべてシルエットとなっている。
 星のないところがこの地球である。空が一部黒くなっていることがある。
そこには、雲があるのだ。雲も地球の一部と言えよう。星空は、意外と明るい。
懐中電灯がなくても辺りを歩きまわることができる。ただし、森の中や木立に囲まれると足元がおぼつかなくなってしまう。これが空が明け、さらに雪景色だと星明かりが隅々までしみわたり、宇宙空間と一体化する。
 この星明かり、実は星だけの明るさではないのだ。
 地球は大気に包まれている。この大気も光っているのである。といってもオーロラのようにはっきりとはしていないが、昼間太陽から放射線を与えられた上層大気中の分子や原子が電離し、夜間ふたたび結合する際放出する光なのである。このほかに黄道光の存在もある。これは太陽の光が、地球の公転面上のチリに散乱しているためで、日没後の西の空・日の出前の東の空の黄道上に紡錘状に伸びて見える。
 空が雲に覆われているとき、その雲が厚ければ厚いほど辺りは真っ暗になるのである。 

自然との語らい

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