緑 閃 光   

  太陽は何色なのだろう。天文分類上太陽は、黄白色とされている。これは、太陽の表面温度が約6000度なので、その色温度を表している。
 それではなぜ、夕日(朝日)が赤いのか。虹(にじ)を見れば、太陽の光は七つの色からできていることがわかる。このうち赤色は直進性が高いので、低空の厚い大気の中を通して見える。それに比べ、青や紫色は拡散されやすいため、大気に吸収され、その結果、空は青いのである。それではほかの色は、どうなっているのだろうか。
 実は、太陽が緑色に見えることもあるのだ。空の澄みきった所、高山や北極・南極などでは日の出・日没の時、地平線から少し出た太陽が緑色に光って見えることがある。
 数年前の大みそか、南アルプス赤石岳で夕日を見ていると、沈みかけた太陽の上部が鮮やかな緑に変わり、そのまま消えていった。このグリーンフラッシュ(緑閃光)、肉眼ではなかなか見ることができないが、望遠鏡などで拡大して.みれば北陸でも案外見ることができる。
 水平線まで雲がなく、晴れわたっている時、太陽が沈みかけたころから、その上部のリムが緑色に変化していることがわかるだろう。ただし、これは直接目でのぞくと失明の恐れがあるので、太陽の光を十分に減光させなければならない。

自然との語らい

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