夜道の動物

 星空を求めて夜の林道を走っていると、さまざまな動物たちに出合うことができる。
 一番多いのはノウサギである。耳をピンと立て軽快に走る。別にこっちは追いかけまわしているわけではないのだが、林道は彼らの良い休息地となっているのだろうか。
 人里近いところではタヌキが出没する。短い足を一生懸命動かして重たい体をゆらしながら走るさまは、見ていて思わず応援したくなる。
 それにひきかえキツネは、かれんで細みの身のこなしでさっそうとやぶの中に消えてしまう。他にもテンやイタチ、ネズミもひょっこり出てくる。動物のほかヨタカやフクロウ、ホトトギスなどの烏は夜鳴いている。トラツグミは頭上を飛びながらヒユーィと鳴くので、知らないと不気味に聞こえるかもしれない。
 こんな所で一人で星を眺めているとちょっとした物音に反応してしまう。初めのうちは、それが何だかわからず、すぐ鳥肌がたっていた。しかし慣れてくると、音の大きさや雰囲気からそれが何だかわかるようになってきた。
 夜鳴く鳥や動物、そして虫の声も星見に欠かせないBGMなのである。                               

自然との語らい

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