タナカ製H&K USPの巻


【概要】
タナカが世に送り出したプラスチック製ハンドガン3種(グロック18をカウントすれば4種)の内の最終機種。
リアルさでは高い評価を得ながら、作動性、耐久性ともに問題を指摘されたP226。
ついで、超弩級の発火性能を誇りながらも耐久性に泣かされたグロック17。
それら前作の経験を踏まえ、モデルガンらしさ(リアルさと作動性、耐久性のバランス)を高次元で実現させた、傑作モデルとの誉れ高い大型ハンドガンです。
本体はABS製ながら、スライドとフレームの色調を変え、実銃の雰囲気をうまく演出。スライドも厚みがあり、かなり丈夫そうです。
特徴あるセイフティ機能も、実に見事に再現されており涙もの。
バレルのチャンバーカバーも別パーツの金属製で、リアルな切削痕が表現されており、ちびりそうになります^^;。
スライドの動きも思った以上に軽やか。ハンマーの動きも力強く・・・、あれっ?ペチッ、ペチッ、って何?・・・どうもハンマーの動きだけは、少ししょぼいような気がします^^;。ちょっと遊びというか、ぐらつきがあるのが少し残念。でも、きっとこのクリアランスやルーズさがベストなんでしょうと納得。
使用カートはタナカ独特の9ミリパラカート。5ミリキャップを使用する、ハイパワーカートです。
しかし、ディトを調整すれば他社の9ミリリアルカートも使用可能。
私が知りえた範囲で、このモデルの悪評は聞いたことがありません。皆さん口にするのは「最高!」「絶好調!」「大傑作!」と最大級の賛辞ばかり。
以前から、入手を熱望していたのですが縁が無く悶々としておりましたところ、同好の皆さんのご協力のお蔭でようやく入手。久し振りに舞い踊りました(^.^)
【ディトの調整】
オリジナルであるパラカート、実は私嫌い。パワーが強力なのはいいのですが、強力すぎます。
また、CP系5ミリキャップ仕様カートに共通したことですが、Oリングの耐久性が低く、すぐ切れてしまいます。
それに、セットが面倒。メタルにしてもプラにしても火薬を詰める、というかカートを組み立てる手間といい、発火後のメンテといい、他のCPやPFCに比べると倍以上時間がかかります。
ですので、入手前から他社の9ミリリアルカートの流用を考えておりました。その際調整を要するのは、ディトの長さ。
さてさて、また現物確認で作業しようかなと思っていたのですが・・・。
確か以前、「プローブLXさん」がMGCの9ミリリアルCPカートで調整していたことを思い出し、「こりゃ、ラッキー」と早速連絡。
「ねえ、ねえ、USPのリアルCP用ディトのサイズ、教えて。なんでもするから」
「よしよし、愛い奴じゃ。教えて進ぜようぞ。ほれ、もっと近こう寄れ。ほれ、ほれ。フオッ、フオッ、フオッ」
「ア〜レ〜、何をなさいます、お代官様。ご無体な・・・。アヒッ」
とかなんとかいいながら(^^ゞ、情報入手(^^)。
こういうときのマニア間のネットワークは大変便利。重宝します。
いただいた資料によると、全長は37ミリ、先端から12.3ミリまでの太さは直径4ミリ、残り後端までの24.3ミリについての太さは直径5.5ミリ。
なお、先端部はカートのフィーディングを助けるため円錐形にしておくとのこと。
サイズさえ決まれば、もうあとは完成したようなもの。どんなパーツもそうですが、概ね、苦労するのはサイズの決定、それさえ判明すれば余程のことがない限り、切った貼った、削った盛ったで完成します。
まずベースとするディトはマルシンのM712用に決定。太さが5ミリと0・5ミリ足りないところは、内径5ミリ、外径5.5ミリの真ちゅうパイプ(模型店に売ってる)の中に叩き込むことでクリアできます。
全長は長すぎるので、先端からカット。もちろんぎりぎりにではなく、少し余裕をみておき、最終の仕上げの段階で調整します。
ついで、真ちゅうパイプをカット。こちらも同様、余裕をみてカットし、仕上げで長さ調整。そのままでは少々きついでしょうから、ディトの表面をやすりで荒らすように僅かリサイズした後、金属用接着剤を塗布した上でパイプに押し込みます。
あとは、ディト固定用のネジが入る箇所に切込みを入れます。全周にわたり切込みを入れると、パイプが前後に分断されてしまいますので、一部だけにしておきます。
バレルへのセットの際には、そのあたりに注意してセットすれば事足ります。
私は、PFCカートによる使用も考えたので、ディトの先端には丸みをつけておきましたが、CPしか使用しない方は神経質になることはないでしょう。
1時間もかからずにディト完成。原価は500円ほどか。凄く楽!
【トラブル】


ディトが完成したところでフィーディングの確認。
まずPFCカートをフルにつめ、手動確認。ついでCP。どちらもまったく問題ありません。
また、念のため空キャップをセットし、チャンバーへの装填時のキャップの位置、撃発時のキャップの位置を確認しますが、これまた問題なし。
うれしさに、思わず「ケケケ」と笑い声。おもむろに2度、3度と頬擦り(人前ですると誤解を招きますのでご注意)。
ところが、「よっしゃー、発火じゃ!」と勇んで発火したところ・・・。
あれ?なんかおかしい(・・?。ぐわ〜ん!トリガーが折れている(ーー;)
ちょうど付け根のあたりの右側がポキリ。
なんでだろうと思いながら、分解してみると、ウゲッ!リコイルスプリングガイドが折れている((+_+))。ショック!!
何でこんなことになったのか分かりませんが、何らかの理由でガイドに不具合があり発火の衝撃で破損、その影響を受けたのがトリガーということかもしれません。
とにかくこのままではにっちもさっちも行かず、発火は断念。ショップを通じてパーツを注文し、しばらくお休みです。


【発火】
パーツを注文後1ヶ月経過。何とかようやく発火にこぎつけました。
使用カートは9ミリリアルCP。
出張ついでに早く帰り、家人がいない短い時間でのやっつけ録画ですので1マガジンだけです。5発ずつの3カット。最終弾のエジェクトは失敗。
最終カットのモデルのことは無視してください^^;。
スライドの動きはそれほど速くありません。グロックよりは明らかにスローです。
オリジナルのパラカートでしたら、もう少し速いのかもしれませんが・・・。
CPパワーでも、まだ本体には余裕のあるような印象を受けました。
パラカートはセットが面倒で好きではありませんが、手に入れたほうがいいかもしれません。
ちなみに、グロックとSIG226はまったく同じカートを使用するらしいですが、USPだけはアンビル(プライマー)のサイズが異なるようで、互換性はないそうです。
今でもタナカならパーツやカートがあるでしょうから、今度発注してみようかと考えています。しかし、いいモデルですね!
【戯言、繰言】
全生産数量が300丁とも、500丁ともいわれている希少なモデル。
世に出た時期が悪かったのか、時のエアガンブームの波に押し流され、さしたる販売実績を残さず(売れなかった)いつの間にか生産中止。
タナカがオートマチックハンドガン系モデルガンから撤退するきっかけになったといわれています。
世が世なら、これほどのモデル、大ヒットしたに違いないのに・・・。
その高性能が巷に知れ渡ったのは時には既に遅し。
皮肉なことに、今ではネットオークション等でもかなりの高額で取引されています。
遅すぎます。これがもっと売れていれば、タナカはこれ以降も素晴らしいハンドガンタイプのモデルガンを、それもどこのメーカーもモデルアップしていない、魅力的なモデルを開発してくれたかもしれません。
私たちモデルガンファンの責任でしょう。素晴らしい技術力と製品開発力を持ったメーカーを一つ、むざむざと見逃してしまったのです。
ただ言わせていただければ、モデルの選択ももう一つ考慮いただいた方が良かったのではないかと。
確かにP226、グロック、USPとモデルガン化は初めてのものばかりですから、ファンとしては大いに喜ぶべきです。
しかし、少しアクが強かった。
機能優先の現代銃ですので、スタイル云々は二の次といたしましても、もう少し色気のあるモデルを選定して入れば結果は違ったものになったかも。
例えば、S&Wのオートモデルであったらどうでしょう。
S&Wオートであれば、他社のモデルガン、エアガンを通じて基本ラインは目に馴染みがありますし、それなりにファンがいたはず。事実、S&Wオートの決定版を望む声は良く聞かれます。
また、実銃におけるバリエーションも豊富。基本となるベースモデルさえきっちり設計すれば、ガバほどではないにしろ、後のバリエーションの展開は比較的楽(投下資本が少なくてすむ)なはず。
以上は素人考え、商標等メーカーには色々と事情があったことと思います。
ただ、グロックとUSPの性能に感動した者として、この力でS&Wオートやマテバ、ハイキャパガバ、MP5(これもシリーズ展開が可能)等を開発いただけたらと願うばかりです。
2003.3.1追加

前回はCPによる発火を行った。今回はPFCによる発火である。
何度も言うが現行の9ミリリアルPFCのパワーはCPに勝るとも劣らない。USPほどのリコイルSPならば問題なく作動するだろうと自信があった。
テスト発火では、フィーディングトラブルは皆無。最終弾発火後ホールドオープンも成功し、カートもエジェクトされた。感じではCPよりいい。後ろから見ていると、マズルから炎が上がることもあった。
こりゃ面白い(^^♪。CPではなかなかこうはいかないが、PFCではまま起こる現象である。
CPの場合は、カートからガスが抜ける際インナーにガスがぶつかることにより大きくガスの噴流が乱されるが、PFCの場合は、キャップ中心からガスが噴出し、さほど噴流が乱れることなくマズルまで到達することに原因があるのだろうか。ちょっとプロップ気分(^^)v。
ムービーは適当につないだもの。雨が降っていたせいか少し火薬が湿り気味。2発ほど不発があったのでちょっと残念であるが、全体的に調子は良好。CPに比べるとマズルからの発火炎は派手だが、音は小さめ。これは私好み(笑)。
ただ、HWスライドだともっと気持ちが良いだろう・・・。それが残念である。
2003・5・2付記事項、題して「発火中年の人柱報告」
壊れちゃった(TT)!
丈夫だ丈夫だと騒いでおきながら、破損しちゃったよう(泣)。
状況は画像を見ていただければお分かりになると思うが、バレル基部が破損、そのためチャンバーが持ち上がりスライドを割ったというもの。グロックで多発する症状と同様である。
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なお、チャンバーカバーは接着してあるのでずれてはおらず、これに起因するものではない。
使用カートはオリジナルのパラカート。思うに、やはりパラカートは強烈過ぎるのではなかろうか・・・。PFCやCPではこのような症状は出ないという感触があるのだが・・・。
幸い私の場合、バレルは既に予備を購入済み。また、スライドも通常の状態であればさして力がかかる箇所でもないので、隙間にアクリルサンデーでも流し込み、塗装しなおせば問題なく使用できるのでさほど実害はない。
まあ、とにかく驚いた。
ディスプレイ派の方はともかく、発火派の方はディトを調整しPFCかCPでの発火を楽しまれるのが良いかもしれない。破損の前兆はフィーディングトラブルの多発なので、その場合はよく確認いただきたい。バレルは駄目でも、スライドは破損を防ぐことが出来るだろう。
発火中年からの人柱報告でした。
2003・5・24追加映画「トゥームレイダー」で主演のアンジェリーナ・ジョリーが使用しているUSP。
フロントにコンペ風のスタビライザー(?)がセットされていて実に格好が良かった(ちなみに、アンジェリーナおねえちゃんも格好良かった!)。
「オイラもほしいなあ」と考えていたが(ちなみに、アンジェリーナおねえちゃんはもっとほしい^^)、このスタビ、結構複雑な格好をしているので私にはカスタムできない。
ところが「Kさん」のサイトを拝見すると、エアガンで良く似たスタビがセットされているものがあるではないか。
「へえ、あるじゃん!んじゃ、これ買って、移植すりゃいいじゃん」ということで早速購入。タナカのUSPにセットしてみるとサイズはバッチリ。
ただし、これをつけると分解が面倒くさくなるのが難点。
後はバレルの延長。
最初は、破損したUSPのバレルを切り取って延長しようとしたが、インサートが取れなくて断念。
そうしたところ、ジャンクボックスの中にあったエアガンのバレル(正体不明)を発見。
そこで、こいつのインナーバレル(アルミ)に縦に切れ込みを入れ、USPのインサートをクリアするように細工。少し外周を細くし、USPのバレルに押し込んだらきれいに入った。ただ、1センチほど長すぎたが、差し当たりは格好になった。
かなりきつめなので、なんら固定はしていないがおそらく大丈夫だろうと思い、そのまま発火。
バレルが長く、また、内径が狭まったため発火音は小さくなってしまったがそれ以外は不具合なし。延長バレルもしっかり固定されたまま。
こりゃ面白い(^^)。ホールドオープンしたところなど、なかなかに様になっている。
完璧を期すのであれば、バレルの切り詰めと塗装が必要であるがどうせお遊びもの。暇があればやることにして、早速ムービーに収録。
使用したのは9ミリCPに金キャップ。5連射ずつ3カット。最終弾のエジェクトには失敗したが、これは9ミリCPを使用したときのこのモデルのくせだと諦めているので気にしない。
なお、スライドは前回破損したものをそのまま使用している。多少のひびなど作動にはまったく影響しないので、安心して発火できる。
これで隣にアンジェリーナおねえちゃんがいれば言うことはないのであるが、隣にいるのはプニとブヨだけ。う〜ん、人生ままならん・・・。