タナカ製グロック18の巻


フル・セミ切り替え発射可能ハンドガンです。ベースは同社の傑作モデルグロック17。外見上の違いは銃身長とスライド左側に設けられたセレクター。基本的シルエットには何等変わりはありません。
ご存知の方も多いでしょうが、最初販売されたG17はHWスライドでしたが、その快調さとは裏腹(代償?)にスライド破損が相次ぎ、その対応策としてスライドがABS(反対にフレームはHWとなった)となっております。このモデルはその後に販売されたものですからスライドはABS。
「G17の巻」でも述べましたように、HWスライドは素晴らしい性能を有していましたが、その後のABSスライドは見る影もない作動困難モデルになってしまいました。
理由はスライドの重量が減少したことでバレルのティルトタイミングがくずれ、フィーディングトラブルが頻発するこということ。つまり、連射自体が困難。
また、撃発機構がストライカー方式ということもあり、下手に調整してリコイルスプリング、バレルティルト用ショートリコイルスプリング、ファイアリング用スプリングのバランスが崩れると不発が発生してしまいます(経験済み)。
セミオートのG17でさえこのような状況のところへもってきて、G18はフルオート。おそらく相当の高回転であろうハンドガンタイプのフルオート、一連の作動に僅かな狂いがあっても不調に陥るのは当然のことです。
オリジナルのままの状況で、うまくフルで発火された方がいらっしゃるのか知りませんが、正直期待は持てないモデル。
それでもフルオートには目がない私。いたるところで「欲しいなあ。欲しいなあ」といい続けていましたところ、新年早々、ひょんなことからG18が舞い込んできました(^o^)丿。うれしいやら、びっくりするやら、ほかのモデルのことはうっちゃって早速調整に取り掛かりました。
最近ネットで観た「T3」の先行ムービーの中に、ロングマガジンをつけたグロック(モデルナンバー不明)をフルオートで発砲するシーンがありました。
思わず「おいらもやったるぜー!」と発起。
目標は高く、手段は地道に、作業開始です(^^)。
【入手モデル】
手元に入ったG18。一応お預かりしたもの。お相手の方からは「返さなくてもいいから好きにして。壊してもかまわないよ。でもうまくいったらいっぺんフルを体験させて(~o~)」とのお言葉付き。
モデル自体は、発火済のもので、ディトネーターとリコイルスプリングはマルベリー製のCPカート用に変更してあるとのことです。
ちなみにマルベリー製のディトの長さは43ミリとほんのちょっと。私が以前、自分のG17用に加工した手製CPカート用ディトの長さも「ほんのちょっと」までまったく同サイズ。うれしいなあ。ちょっと自信です(^.^)。
あと良く見ると、ストライカーの部分が一部破損しており、こちらは一緒に送られてまいりました部品取用のG17から一式を移植。リコイルスプリングも一旦オリジナルに戻しました。ついでに、エキストラクターも破損した自分のG17用に拝借^^;。
なお、バレルはG18用のものではなく、G17用のものが付けられていました。
【調整】
G17ではショートリコイル用スプリングの強化により、何とか完全作動を目指しました。このあたりのことは「G17ABSの巻」をご覧いただければお分かりと思います。しかし、到底自信を持って「完璧」といえるレベルではありません。
その後もスライド内部におもり用の鉛板を接着するという方法も採ってみましたが、これも完全でなく、最後には度重なる衝撃とバレルサイドとの接触により、鉛板がはがれるという破目に陥り挫折(+_+)。
やはり、「桂さん」や「G17さん」がされたようにバレル周辺にスプリングを追加し、バレルの動き出しを早く確実にするのが一番と判断。
ただし、ピアノ線を曲げてスプリングを自作するのも面倒だし、何より技術もありません。代用できるスプリングがないか、いつもホームセンターや模型店へ行った際には見て回りましたが、どうも見つかりません。
その後も「何かないかなぁ」と思っておりましたところ・・・、ありました!なんと自分のジャンクボックスから発見!もとはMGC製イングラム用マガジンのスプリング。以前、カットしたものを念のため残してあり、それが綺麗にグロックのバレルに被さります。
まずはバレル部分の長さに合うように適当にカットし、まずG17で確認。
1発だけP220カートにキャップ火薬を仕込み、装填、発火。カートはエジェクトされますが、ホールドオープンはしません。もう1発も同様。やはり、追加したスプリングが強すぎるようなので、2巻ほどカットし、再度確認。今度は綺麗にホールドオープン成功。次も同様。早速G18で確認。これも成功です。
このスプリング、ちょっと短いことからスライド閉鎖時はほとんどフリーの状態でどこにもテンションがかかっていませんが、スライドが後退しますと圧縮されはじめ、バレルチャンバーを押すことによりバレルのティルトを促します。
完全にスライドが後退した状態では、そのテンションはかなりのもの。確実にバレルを後退位置に維持します。
これが思惑通り作動してくれれば、フルであってもうまくいくはず。また、バレル位置が確実に後退すれば、P220カート以外の9ミリ系リアルカートも問題なく使用できるはずです。
こうなってくると俄然期待が湧きます。調整もほどほどに早速P220カートを10発準備。
まずはセミで発火。これが完璧!
ただし、スライドストップが変形し、スライドをなめてしまいホールドオープンは失敗。
これはこのモデルの欠点のひとつ。
スライドストップの作動面はフレームをまたぐようにプレスされているのですが、使用を続けますと作動面が広がってしまい、左右にぐらついてきます。そのため、マガジンフロアーで押し上げられる際、外側に逃げてしまい、ほんの僅かしかスライドと接触しなくなります。
最初のうちはそれでも何とかホールドオープンするのですが、プラと金属、その内スライドのほうが持たなくなってしまいます。挙句には、スライドの切り欠きが完全になめてしまいアウト。こうなると、あきらめて新しいスライドに交換するか、切り欠きを削りなおし(元より少し下がった位置になる)するしかありません。
このような事態にならないよう、スライドストップのがたつきには注意されておいたほうがよろしいでしょう。
対処方法は簡単、プレスされた部分をフレームの幅ぴったりになるようペンチなどで修正するだけです。
その後何度かセミで発火したところ、たまに不発は発生するものの、フィーディング障害は皆無。
不発はモデルガン、それもストライカーモデルの宿命と割り切ります。
もう一点。
フル作動の際、本来であればスライド閉鎖直前にセレクターによって、トリガーバー後端のシア部分が押し下げられストライカーとの接続を断たれます。そして、ストライカーが前進、発火というプロセスを繰り返すのです。
ところがこのモデルだけかも知りませんが、セレクターとシアの接触がほんの僅か浅く、時としてシアが下がりきらず、フルが中断する場合がありました。そこで、ほんのちょっとシア部分を上に曲げ、セレクターとの接触を確実なものに調整。
もしかすると、使用を続けるうちに変形したのかもしれません。ご注意ください。
これらの調整を施した上で、フルに挑戦です。
【発火】
ムービーは3つ。長さはたった4秒^^;。
10連射、3連射それと12連射。本当は10連射と15連射の予定だったのですが、13発目が不発となってしまいました。そこで、間に3連射を入れてあります。まあ、それでも12連射できれば良い方でしょう。
また、ホールドオープンは最初からあきらめ、最終弾には火薬を詰めないカートをセットしておきました。
想像したとおり回転はものすごく早いです。ドルフィン(HW)以上、M93R並でしょうか。
スライドがABSなので、反動は思ったほど強くはありませんが、手の中で爆発したように振動する感じには興奮させられます(^o^)丿。
発火音もいいですね!もともと発火音が大きいモデルですし、それはP220カートでも変わりません。
ただ、大変楽しいモデルですが、結構発火には根性いります。いろいろと調整してきたためかもしれませんが、一日に2回以上発火しようと思うと気合がいります。このときも、もう1回と一瞬考えたのですが妙に疲れを感じ止めました。
本当はフルマガジン17連射をお見せできればよろしかったのですが、お預かりしたもの。それにフルによる連続発火はモデルに相当なストレスを与えます。このモデルもバレル基部破損を頻繁に報告されています。私自身、HWスライドとバレルを各1度ずつ破損させていますので、慎重にならざるを得ません。
まずは、本来の所有者の方にお返しし、感動のフルオートを経験していただくのが最大の優先事項。そう思い、この段階で発火は止めさせていただきました。
それにもう1点。
実は別の同好の方から、G18を安価でお譲りいただくお話が成立しております。それ故、本格的には自分のモデルで発火するつもりです。仮に破損するにしても、まだ自分のモデルのほうが目覚めは良いでしょう(^^)。
なお、この点に関し一言謝罪。
先般、掲示板上で「モデルガンはショップから買おう」とアジっておきながら、舌の根も乾かない個人売買に走ったこの始末。そういや、USPもそうだっけ。探せばショップに在庫があるモデルにもかかわらず、恥ずかしい話です。
申し訳ありませんですm(__)m。
2003.1.19追加
オリジナルバレル版グロック18
前回レポートした直後、自分用のG18を入手しました。オリジナルのロングバレルが付属したタイプです。
ただし、フレームはG17用(ABS製)の模様です。おそらく、最初に購入された方(私は3人目と思う)が替えられたのでしょう。
コレクターなら気にされるかもしれませんが、私はあくまで発火が目的。ちゃんと動くのなら、そんなことは気にしません(^.^)。
調整内容は前回同様、バレル周りのスプリング追加。
あと、固体の問題でしょうが、セミでのトリガーの戻りが悪いことから、この辺りを少し調整。トリガーバーが少し曲がっていたのが原因のようでした。
また、ストライカーの打撃力が今ひとつ弱いようだったので、念のためオートマチックセイフティの機能を実質的に殺しました。それでも時たま不発が発生しますので、これはもう仕様がないものとしてあきらめています。
ディトネーターは、1ミリ弱の厚さのワッシャーをスペーサーにして、オリジナルをそのまま使用しています。そうしますと長さがちょうど43ミリちょっとになります。P220カートを使用する分には、今のところたまの不発以外、問題は発生していません。
バレル周りの追加スプリング以外はすべてオリジナルのスプリングです。
使用カートはP220に銀キャップ。今回は新品を使用しました。
ムービーは3種。といっても相変わらずあっという間(^_^;)。
最初が6連射(?)、次が8連射、最後が15連射です。あの・・・、本当に15連射なのでお疑いなく・・・、本当にあっという間なんです・・・(+_+)。
最初の二つは途中で1発不発が発生したのでやむなく2つになったものです。
3つ目は最後ホールドオープンしていませんが、これはわざと最終弾に空カートを入れて、スライドストップが作動しないようにしたためです。バレル周りに追加したスプリングのため、スライド後退時のテンションがきつすぎて、スライドストップを作動させるとスライドの作動面の切り欠き部分がかなり傷みます。ホールドオープンしてこそ完璧作動と考えるのですが、かといって大事なモデルが傷つくのもいやですので、この点は妥協しました(*_*)。
作動の状況はご覧のとおり。たまの不発が難点ですが、それを除けば絶好調!特に15連射のときは興奮しました!正直申し上げて、手の中で激しく暴れるモデルにちょっとびびりました^_^;。
発火後、分解して各部、特にバレルの基部を念入りに確認いたしましたが、特に破損の兆候もなくホッとしています。
ハンドガンタイプのフルオートモデルはドルフィン、M712、M93R(改良)そしてこのG18と4機種所有しています。
それぞれに個性があり楽しめますが、気軽に発火できるモデルをお求めになるなら、ドルフィンかM93Rでしょう。M712は金属モデルならともかく、プラはかなりの難物です。このG18もそのままでは辛いものがありますが、スプリング追加で生まれ変わります。
M712を除き、入手は難しいかもしれませんが、手の中で弾け踊るフルオートハンドガンの感動、是非とも味わっていただきたいと思います。
最後に、バレル周りへのスプリング追加案を考えられた「桂さん」と「G17」さん。ありがとうございました。この方法が最良の方法のようですね。おかげでうまくいきました。
また、貴重なこのモデルを快く安価にてお譲りくださった○○さん。ありがとうございます。
ここで、お名前をお出しするのはお気持ちに反しますでしょうから、伏せさせていただきますが、ご厚意感謝いたします。おかげで楽しませていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
補足2003.2.1加筆
掲示板上で「リオさん」から、バレルフィードランプを延長することにより、オリジナルの状態でもフィーディングが改善するというお話をいただきました。
そこで詳しい情報の提供をお願いしましたところ、早速画像をいただきましたのでご紹介します。
なお、素材はプラリペアだそうです。
「リオさん」ありがとうございました。