マルシン製・S&WM439(39)

マルシン・M439(39)
(概要)
材質はABS、発火方式はサイドファイア、使用カートリッジは専用サイズのPFCカートです。
同社のM39とはサイト、バレルブッシング、エキストラクター等の形状等細かなところが相違するだけで、内部構造は基本的に同じです。
MGC製のS&Wオートとは異なり、擬似的ながらショーとリコイルを再現しておりその点ではリアルといえますが、反面、センターファイア方式をとるMGC製に比べ、発火性能の面では若干劣る面があります。
ただ、ディトネーターを少々調整、具体的には少し短くすれば、9ミリリアルサイズカートリッジ(CPあるいはPFC)及びP220用CPカートが使用できるようになり、発火性能が向上(特にCPの場合)します。
(調整)
1 リアルカート用ディトネーター
ディトネーターの調整に当たっては、オリジナルカートとリアルカートを交互に差し込んでみて、装填した段階で、オリジナルカートと同じ程度リアルカートがバレル内に入り込むまで短くしてやればOKです。
ただし、慎重にやってください。長いものは短くできますが短くしたものは長くはできませんので!
また、PFCカートを使用する場合は、ディトネーターの先端部をきれいに面取りする必要があります。マルシンのセンターファイアモデルのディトネーターの形状を参考にしてください。
2 オリジナルカートの場合
リアルカートが手元になく、オリジナルカートを使用するしかない場合は、面倒でも1ミリ厚のゴムシートから7ミリ(あるいは8ミリ)径と3ミリ径のポンチでドーナツ状のゴムシート(かつてのインテンスシート)を作成し、これをリム部内部の底に入れると、ネジ部からのガス漏れが防げ、発火時のキック力が増大します。
この方法はサイドファイア用のPFCカートに共通して有効な手段です。
なお、同人誌「サイト」主催者の皇帝様のお言葉によれば、市販のゴムパッキンでも同様のサイズのものがあるそうです。
3 その他
本体の調整に関しては、この機種
特有のものというものはあまりなく、モデルガン調整の基本である各部のすり合わせを十分にやり、少しでも作動を軽くすることが肝要です。
ただ、以前古い中古のM39を入手した際、エジェクターの先端部(カートの底部を蹴る所)のサイズがM439のものより狭く、そのため、リアルカートを使用するとスライド後退時に抽出されたカートがエジェクターと接触せず、排出不能になったことがありました。
そこで、乱暴でしたが金づちで先端部をたたき、少し上に向けましたところ、改善されたことがありますので同様の症状がでた場合には参考にしてください。
(総括)
この機種、現在ではHWのものがキットでも販売されており、マルシン製のものですからパーツの入手にも問題はないと思います。
さほど、組立にテクニックを要するところもなかったと記憶しておりますので購入されても後悔はないと思います。
発火性能も上記の改良がうまくいけば相当なものです。
ただし、センターファイアに比べやはり発火の確実性は劣ります。ハンマースプリングにワッシャーをかませ、打撃力を強めるという方法もありますが、かませすぎると使い込んだものですとハンマーのノッチをなめてしまう可能性があります。私のも、セイフティーコックが効かなくなり、慌てて適当なところに戻しました。
やはり、カート内をきれいにし、インナープラグがスムースに動くようにするのが1番ではないかと思います。
マルシン製・M39(439)2002・6・22追記
【カートの改良】
その後UZIの発火調整の際に新たなカートの組み合わせ方法を思い付きました。性懲りもなくまたです(笑)。
組み合わせの対象となるカートはオリジナルカートのケース部、マルシンM16用カートのインナー及びリム部です。
M16用カートについてはXM177の項で若干説明いたしましたが、リム部に設けられた発火ピンの長さが他のPFカートに比べ4ミリ程度長くなっております。これは、キャップ火薬の撃ちがらをリム部からのガス漏れ防止用のガスシール材に利用しているため、発火ピンが通常の長さではキャップ火薬まで届かないことから延長してあるものです。
このM16用カートは大変優秀で、キャップ火薬1個であの全金属製XM177を見事に作動させておりますが、その大きな要素の一つに撃ちがらキャップをガスシールとして使用することが挙げられると思います。
おそらく私が良くやる、ゴム製のインテンスシートより能力は上だと考えられます。
インテンスシートはリムの底にセットしますのでケースとは点で接しているわけですが、キャップの場合はケース内部にセットされますのでケースとは面で接することになります。
接する面が大きければシール能力が高まるのは当たり前です。ですからガスシール能力は非常に高いものと考えられます。
そこで、この方式をほかのモデルのカートに援用できないかと思い、試したのがM39カート。
リム部を比べると、なんと直径、長さともほぼぴったり。これは来ましたね。思わず「やった!」て声が出ましたもの(笑)。
問題となるのは発火ピンの長さ、つまり、ディトネーターの長さの調整。発火ピンが長くなるということは、ディトを短くしなければなりません。4ミリ程度短くする必要があると思います。
そこで早速発火テスト。インナーはM16用を使用。最初の結果は発火しますがディトネーターの先端の形状がインナーにマッチしていなかったようで、ブローバックまで至らないケースが多発しました。
ただ、中には大変見事にブローバックするものもあります。また、発火後のキャップ火薬に空けられた穴はM16のインナーに設けられた穴と同サイズ。ということは発火ガスの圧力はかなり高いと想定されます。
ディトの先端形状さえうまく調整できれば大変有望に思えましたので早速調整。
電動ドリルにディトをセットし、回転させながらやすりに当て、先端の形状を再度調整。その上で発火に挑戦です。
【改良カートによる発火】
ABS製M439を使っての発火です。
金色キャップ使用のもの。見事8連射に成功したのですが、残念なことにホールドオープンに失敗。しょうがないのでホールドオープンのシーンをつなげてあります。
結論としては、オリジナルより優秀といえます。
ガス抜けはまったく違いますし、音も大きくなりました。
マルシンM16用カートをお持ちの方は一度試されてはどうですか。
なお、この方法、M712にも使用可能と思います。M712のカートのリムとM16カートのリムはほぼ同サイズですもの。今度やってみよっと。