シドニーでの
暮らし
第1編
シドニーでの暮らし
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シドニーでの暮らし第2編 シドニーでの暮らし第3編 シドニーでの暮らし第4編
1どこまでがシドニー 2シドニーの気候 3私たちは何市に住んでいるの
4定住性のない人々 5交通事情 6ショッピング

1 どこまでがシドニー
 シドニーってどこでしょうか。これは、大変難しい質問ですね。3年間シドニー(といっても正式にシドニー市に住んでいたわけではありませんが)住んでいてオーストラリアの色々な場所で色々な人に出会い「どこから来たの」と訪ねられれば、「シドニーからです」と答えてしまうけど、本当はシドニーでないのです。私の住んでいたのは、ワリンガー市です。でも、このワリンガー市もあまり使うことはありません。「では、シドニーのどこから来たの」と再度質問されれば、「フォレスト・ヴィルです」と町の名前で答えてしまいます。いったいシドニーってどこのことをいうのでしょうかね。
 はい、一般的には、シドニー都市圏を指す場合が多いのではないでしょうか。もしくは、シドニーの中心部でしょうね。行政的にいうシドニー市とは、ビルが林立しているシドニーの中心部だけです。人口も1万3500人の小さな町です。でも都市圏人口になると350万人になります。この違いは何でしょうね。
 私は、シドニー中心部から北へ約15q行ったフォレスト・ヴィルに住んでいました。仕事場もシドニー市内の中心部になかったのでラッシュにも悩まされることはありませんでした。反対側のシドニー市内へ向かう車線は、毎日渋滞しています。シドニーには、あまりバスレーンがないので、バスも一緒に渋滞の中で停滞しています。

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2 シドニーの気候
 オーストラリアは、南半球にあるので季節は日本と逆です。9月にシドニー市内で桜が咲きます。日本と比べると季節感はありません。気温の最も暑い月と寒い月の差を年較差といいますが、約10度ほどです。東京の年較差が22度ですからその少なさが分かると思います。いつ季節が変わったのか分かりません。最も寒い月は7月ですが、月平均気温が12度です。東京でいうと4月や11月の平均気温と同じです。また、最も暑い月は、1,2月ですが東京でいうと9月の平均気温ぐらいです。つまり、一年中東京の9月から11月までの気温の変化しかないのです。だから、いつ季節が変わったのか分からずに過ごしてしまいます。そういえばもう冬だなとか、もう夏だなという感じです。私が最も季節感を感じたのは、星座ですね。大好きだった南十字星は、オーストラリアでは冬の星座で5,6月頃一番早く上がってきます。しかし、12月の夏になると真夜中にならないと見ることができません。逆に夏になるとオリオン座が見えます。オリオン座は夏の星座でしかも逆さになっています。
 最も寒いのは、6月から7月です。最低気温が10度を下回り、朝晩はかなり冷えます。日中はかなり気温が上がり暖かく感じます。前に書いたようにシドニーはあまり暑くも寒くもなりません。そのため、日本のような暖房器具があまり普及していません。我が家にも電気ストーブが3台しかありませんでした。日本から持っていった電気こたつが重宝しましたが、妻が間違えて直接240ボルトに差し込んでしまい、壊れてしまいました。その結果その後は3台のストーブだけの生活になりました。まあ何とか3台の電気ストーブだけで我慢できましたが、日本の石油ファンヒーターでもあればいいなと思うことはありました。電気ストーブもじっとしていると240ボルトのためでしょうかかなり暖かいです。しかし、子どもが動き回ってドアを開けっ放しにすると途端に寒くなってしまいます。こんなに暖かいシドニーですが、私がいた1995年には、シドニーができて200年間の最低気温に匹敵する気温が記録されました。200年間の最低気温は2.1度ですが0.数度違いだったそtうです。もともとそんなに寒くならないことを前提に建てられているのでさすがに寒かったですね。こんなに寒いこともあれば、ポロシャツ1枚で過ごせることもあります。シドニーでは、200年間雪など降ったことがありません。シドニー近く有名なブルー・マウンテンで雪が降るとニュースになるくらいです。ですからスキーなど簡単にできません。シドニーからですと500q離れたオーストラリア最高峰のコジウスコ山の方へ行かないとできません。
 8月になると日差しも次第に長くなり、春の気配を感じるようになります。日本でいえば4月頃の感じです。日中の気温も上がり、日によっては、20度を超えることもあります。9月になると春本番になり、花々が咲き乱れます。桜も9月に咲きます。面白いのは、日本では桜のあとに5月頃に藤の花が咲きますが、シドニーでは桜の咲きに藤の花が咲いていました。ホームページの中でも書かれているカウラは、内陸にあるので桜の開花時期も遅く例年10月10日頃で毎年桜祭りが行われていました。この桜祭りに合わせてカウラ事件の犠牲者の慰霊が行われています。シドニー市内にあるロイヤル・ボタニック・ガーデン(王立植物園)では、色とりどりの花が咲いています。オーストラリアの人は日本人以上に花が大好きです。花屋が至るところにあり、安く花を買うことができます。9月の終わりから10月の初めにかけて春休みになります。そのスタートになるのがレイバー・デー(勤労感謝の日?)で日本のハッピー・マンデーのように10月の第1月曜日になり、3連休になります。この3連休に春の訪れを待っていたかのように人々は観光に出かけます。3連休の始まりの土曜日の夜などは郊外へ向かう自動車で道路は渋滞になります。11月の春の終わりになるとジャカランダの花が咲きます。ジャカランダは、薄い赤紫の花が咲き、桜と同じように葉が出る前に花が咲きます。11月の1ヶ月この花を見ることができます。このジャカランダの花とシドニーの青い空をバックに写真を撮ろうと思いましたが、週末になると綺麗に晴れていなかったように思います。
 12月になると夏になりますが日本ほど暑い夏が来るわけでありません。プール付きの家に住んでいる人の出番ですが、プールに入りたいような30度を超える日はあまりありません。ほとんど使わないプールの管理が大変です。でも、日本人がとうていプールや海に入りそうもない日でもオーストラリアの人たちはプールや海に入っています。それほど暑くならないシドニーですが200年間の最高気温が45.3度です。日本の最高気温の記録42.5度を上回っています。1994年には、この最高気温に匹敵する44度を記録しました。あまり暑くならないのでエアコンも普及していません。ですからこの44度はもう我慢するしかありません。外にいると死んでしまいそうなので、暑い空気が入らないように窓を閉めて家の中でじっとしているしかありません。また、とても乾燥しており、夏でも静電気を感じます。我が家に乾湿計がありましたが、10度以上の差がありました。
 3月から4月に行われるロイヤル・イースター・ショーの頃になると秋本番です。収穫祭でにぎやかになります。お米の産地ニュー・サウス・ウェールズ州内陸部にあるリートンでは米の収穫を向かえます。5月の第2日曜日は日本と同じ母の日ですが、このころはオーストラリアの人たちの大好きな花は少なくなります。母の日のプレゼントに白い菊の花を贈ります。日本では考えられないことですね。日本で白い菊の花でも贈ろうものなら大変ですね。5月になると私の大好きな南十字星も早い時間帯に登ってきます。
クール・チェンジ オーストラリアは山脈が南北に走っているので、南からの冷たい空気や北からの暖かい空気が入りやすくなっています。そのためクール・チェンジという現象も起こりやすくなっています。低気圧が近づいてきたとき温暖前線に向かって北から暖かい空気が入り込んで気温が急激に上がります。そして、寒冷前線が過ぎると南から冷たい空気が入り込んで急に温度が下がります。一挙に15度も下がることがあります。これをクール・チェンジと呼んでいます。日本では考えられないような急激な温度変化で体調を崩す人も多いようです。特に日本人に多いようです。
 雨は年中平均しており、季節による差はありません。統計的にいうとやや冬に多く、夏に少ないようです。日本の梅雨や秋雨、冬の日本海側の積雪のようなハッキリした雨期はありません。面白いのは西から低気圧が来ても雨が降ることがないことです。乾燥しきった大陸を横断してきた低気圧は、湿った空気を吸い上げていません。しかも標高1000bのグレート・ディバイディング山脈を越え、乾燥度が更に進んでしまいます。シドニーで雨が降る典型的な気象条件は、シドニーの東側のタスマン海に高気圧が張り出し、停滞したときです。シドニーが高気圧の西の縁に位置し、タスマン海から湿った空気がシドニーへ向けて吹き出します。そして、その湿った空気がシドニーの西にある標高1000bのグレート・ディバイディング山脈にぶつかりシドニーに雨を降らせます。この高気圧がなかなか移動しないと雨が続きます。それも日本の梅雨のようにしとしとと雨が降ります。ほとんど乾燥した日が続く中で1ヶ月以上もこのような梅雨のような日が続くことがあり、部屋の中もカビだらけになってしまいます。
 でも、このようなことは、ごくまれでいつもは日本では考えられないほど乾燥しています。我が家に乾湿計を置いていますが、湿度計の水はすぐに無くなってしまい、頻繁に補充しなければなりません。乾球と湿球の差が10度以上もあること
もあります。私は、静電気に敏感で、冬になると静電気を感じていやになりますが、シドニーでは夏でも静電気を感じます。静電気に敏感な人にとっては、恐ろしい場所かもしれません。最初に戻る。

3私たちは何市に住んでいるの
 日本であれば、引っ越しをしたらまず最初に市役所へ行き、住民登録をしなければならないけど、オーストラリアにはそのようなものはないのでしょうか。私が住んでいたのはワリンガ市です。しかし、住んでいた3年間ワリンガ市と関わることも殆どありませんでした。もしかするとそのようなことに興味のない人は本当に何市に住んでいたのか知らないまま帰国した人もいるかもしれません。何せ、郵便物の住所記載でさえ各習慣がないのですから。日本であれば○○県△△市××町何丁目何番地という風に書きますが、順番は逆になりますが、オーストラリアでは郵便番号、州名、町名、通り名、番地だけで郵便物を出しています。4桁の郵便番号だけで町まで決まるので何何市はいらないのでしょうか。日本でも郵便番号が7桁になり、県や市を書かなくても町名で郵便物が届くようになっていますが、殆どの人は市は書いていますね。 3年間の生活で殆どお世話になることがなかった市役所ですが、最もお世話になっているのはゴミの収集でしょうか。それと子供の予防接種くらいです。最初に戻る。

4定住性のない人々

 オーストラリアに来て、驚いたことがいくつかあるが(もしくは驚きの連続だったかもしれません)その1つにこの定住性の無さを挙げることができるでしょう。日本であれば生まれ故郷に愛着を感じ、あまり他の地域へ簡単に移動したりしないだろう。移動してもお正月やお盆には帰省する。しかし、オーストラリアの人々にはそのような感覚があるのかと考えてしまう。私の住んでいた家の隣には老夫婦が住んでおり、垣根が低いので隣同士の庭が見えてしまうので毎日挨拶を交わすようになった。その夫婦も夫が入院し、退院したあと簡単に離婚してしまった。どんなことがあったのかよく分からないが。そして、土地と家を売却し、別々の場所へ行ってしまった。息子がいたがここで生まれ育った彼は近所に友だちも多いようで自動車で30分以上かかる場所に移ったにもかかわらず、頻繁に遊びに来て時々ガソリンスタンドで会いました。
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5交通事情
 シドニーはまさに自動車社会です。生活する上で自動車がないととても不便です。特に郊外へ行くと本当に不便です。公共交通機関として挙げられるのは、鉄道、バス、フェリーです。鉄道は中心部から放射線状に郊外に向かって延びていますが十分とはいえません。


シドニーの電車は、このように2階建てです。重そうに
走っています。

電車 私の住んでいたフォレスト・ビルから鉄道を使って市内へ行こうとすると、バスでチャッツウッドという駅までバスで15分かかります。そしてチャッツウッド駅でノースショア線に乗り換えます。ハーバー・ブリッジを電車で渡り、市の中心部のウィンヤード駅やタウンホール駅まで約15分です。電車はすべて2階建てです。ノースショア線は駅の間隔も短く、車両も重そうでスピードもあまり出ません。ニュー・サウス・ウェールズ州を走っている電車はすべて州立鉄道ですが、シドニー都市圏の電車は特にシティ・レールと呼ばれています。シドニー中心部では、地下を走っています。環状になってセントラル駅からセントラル駅へ戻る路線とタウンホールから分かれてボンダイ・ジャンクション向かう路線、そしてハーバー・ブリッジを渡って私の住んでいる方へ向かうノースショア線などに分かれます。市内では、唯一サーキュウラ・キーで地上を走っています。私は、土日に市内へ行くときに時々この電車を利用しました。
バス バスは、電車に比べて利用するのは大変です。日本のバスのように親切ではありません。慣れた人でないと利用が難しいです。都市圏の大部分は白と青でデザインされた州立のバスが網羅しています。ウィンヤードやサーキュラ・キー、タウンホールがターミナルになっています。前方部から乗り、下車するバス停を言って料金を支払います。現金よりもプレペイド・カード式のカードメトロ・テンを利用した方が遙かにやすくなります。通勤にバスを使っている人もこのカードを使っているようです。メトロ・テンの人は、乗車口近くにあるカードをチェックする機械にカードを入れてokです。現金の人はお金を払って、チケットをもらいます。下車するときは、自分の下車する前のバス停が過ぎたら押しボタンを押して下車を知らせれば止まってくれます。ただし放送による案内もなければ、バス停名が無いものも多く利用しやすいことはありません。電車があまり発達しておらず、メルボルンのように路面電車も殆どないのでバスが重要な公共交通機関になります。電車のないところでは、電車の役目もしなければならず、2両連結のベンディ・バスが活躍しています。私の住んでいた地域には、州立バストは違うローカルなフォーレスト・コーチという小さなバス会社が活躍してました。市内へ行くとき近くのバス停からチャッツウッド駅までよく愛用しました。なぜか知りませんが、このバスは州立バスより料金は安かったです。バスの中にタイムテーブルが置いてあるのでそれをもらえば次回からこのタイムテーブルを見ながらバスを利用することができます。そして、朝と夕方に私の住んでいる地域から直通で市内のタウンホールまで行く便があります。市内で飲み会などがあるとき時々利用しました。とても早くしかも安く行けるので良かったのですが、あまり便がないのと最終便が早い(夕方の便は市内からの帰りの通勤客の利用のためのもの)でもう少し遅くまであるといいと思っていました。
 日本では、ラッシュによる渋滞で遅れることはありますが、だいたい信用できる交通機関ですが、シドニーではあまり信用できません。日本ではタイム・テーブルより早来ることはありませんが、そのようなこともあります。それだけで驚いてはいけません。何と来ないこともあります。私も何回もだまされました。バス会社がそれぞれの路線の運行状況を把握して管理していないようで、バス運転手個人個人が任されたバスを運転しているようで時々さぼる運転手もいるようです。(州立バスの状況はよく知りませんが、フォレスト・コーチでは時々ありました。)

フェリー シドニー市内中心部は海から6qほど内陸には行った場所にありますが、湾が入り込んでいるのでフェリーも発達しています。そのフェリーのターミナルになるのがシドニーの海の玄関口サーキュラ・キーです。ここから入り込んだシドニー湾の各地を結んでいます。前述のようにサーキュラ・キーはシティ・レールの駅やバスターミナルもあるので朝夕はフェリーを利用する通勤客で賑わいます。タロンガ動物園などへ行くときもこのフェリーを利用すると便利です。私はマンリーからよく利用しました。自宅からマンリーまで自動車で行き、マンリーからフェリーに乗りサーキュラ・キーへ行きました。マンリーからサーキュラ・キーまで約30分シドニー湾のハーバー・クルーズを楽しむことができます。
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サーキュラ・キーとマンリーを結んでいる高速船(ジェット・キャット)
6ショッピング 
 私は、フォレスト・ビルという場所に住んでいましたが、歩いて2分もかからないところにフォレスト・ビルのショッピング・センターがあり、よく利用していました。日常の買い物は殆どここで済ませられます。モールの両側に個人商店が並んでいます。駐車場は、片側の商店の裏側に広がっています。殆どの人は自家用車で来るようです。私は、近かったので殆ど歩いて行きました。同じ種類の店が何軒もあり、競合せずによく成り立っているなと思っていました。特に肉屋は3軒以上あり、さすが食肉文化の国だなと感じました。旅行代理店、不動産やクリーニングや本屋、文房具店(オーストラリアでは文房具と雑誌、新聞を同時に売っています)、銀行、郵便局など殆どの用事はここ済ませられます。このフォレスト・ビルのショッピング・センターのようなショッピング・センターが所々にあります。多少ある店の種類が違うのでその目的に応じてそれぞれのショッピング・センターを使い分けています。例えば、フォレスト・ビルのショッピング・センターには、マクドナルドが無かったので、そのときは隣のフォレスト・ウェイ・ショッピング・センターまで行くことになります。
 更に大きなショッピングをしようとすると百貨店のある大型ショッピング・センターへ行くことになります。私の住んでいた所から最寄りの大型ショッピング・センターは、チャッツウッド駅前か、東の海側へ行ったワリンガー・モールになります。ここまで来ると百貨店など大型店があり、買えないものはありません。その時々に応じてチャッツウッドとワリンガー・モールを使い分けていました。
 日常の品物は、これらのショッピング・センターで済ませられるのですが、日本の品物を買おうとすると我が家からシドニー中心部へ行く途中にあるノース・ブリッジ・ショッピング・センターまで行かなければなりません。ここには、日本のスーパーマーケットが入っており、日本の商品を買うことができます。また、そのため日本人が集まってくるので日本人を対象にした店もあります。八百屋は、日本人が必要とする野菜、白菜、キノコ類、ゴボウなどがあります。また、魚屋では刺身になる新鮮な魚を買うことができます。他のショッピング・センターにも数は少ないが魚屋はありますが、オーストラリアの魚屋では、売り残るとまた冷蔵庫に入れて翌日売るような形で売っているので決して新鮮とは言えません。それに対してここでは、刺身にできる新鮮な魚を買うことができます。
 日本の書籍を見たり、購入しようとすると更に遠くまで行かなければなりません。ハーバー・ブリッジを渡る手前に紀伊国屋が開店し、立ち読みもかなり助かりました。でも週刊誌なども船便で来るので内容はかなり古くなります。その分安めです。更に空輸便の最新の雑誌を見ようとするとハーバー・ブリッジを渡らないと行けません。シティの散策を兼ねて行くときぐらいしか行けませんでした。

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フォレストビル商店街の
いつもお世話になった八百屋さん



フォレストビル商店街
土曜日は買い物客で一番賑わっています。


フォレストビル商店街
色々な催しがが行われています。