シドニーでの暮らし
5 オーストラリアのスポーツ
 オーストラリアは、日本以上にスポーツが盛んです。人口は1800万人足らずしかないのにシドニー・オリンピックでも日本をはるかに上回るメダルを取っていましたね。なぜこれほどまでにスポーツ大国になっているのでしょうか。オーストラリアはイギリス連邦に属していますが、日本ではあまり馴染みがありませんがこのイギリス連邦に加盟している国だけのスポーツ大会というのがあります。コモンウェルス大会です。ここでも圧倒的な強さを誇っています。オーストラリアでは色々なスポーツが盛んですが、マリン・スポーツやテニス、ゴルフ、ラグビージョギングなどは多くの人が楽しんでいます。
3種類のラグビー
 オーストラリアでは、ラグビーがとても盛んです。男の子であれば誰でも小さい頃からラグビーをしています。日本でいうと野球かサッカーでしょうか。ただし、子供の頃はタックルなど危険なことはしません。タッチ・フット・ボールといってタックルの代わりにタッチをします。5回タッチされるまでにゴールを目指します。あとはほとんど普通のラグビーと同じです。いわば鬼ごっこをしながらラグビーをしているようなものです。このタッチ・フット・ボールでラグビーの感覚が養われていくのでしょう。日本でも同じですがラグビーは冬のスポーツです。人々はこのラグビーの季節の来るのを楽しみにしています。このラグビーには、3種類あります。リーグ、ユニオン、オーストラリアン・ルールです。
リーグ
 シドニーのNSWやQLDで盛んなラグビーです。プロのリーグがあり、1チーム13人で試合をします。ディフェンスとオフェンスに分かれ、オフェンスが5回タックルされるまでにゴールを目指します。5回でゴールしなければ攻撃権は相手側に移ります。この点ではややアメリカン・フット・ボールに似ています。ボールを奪い合う密集状態やスクラムが少ないのが特徴です。また、ボールがフィールドから出たときはライン・アウトから始めるのではなく、スクラムから始まるなどパワフルでスピーディーさが特徴です。私の住んでいた地域の地元のチーム「マンリー・シーイーグルス」はとても強くいつも優勝争いをしていました。昨シーズンはどうだったでしょうか。
ユニオン
 
ユニオンは、日本でもラグビーとして知られているものです。オーストラリアでは、リーグやオーストラリアン・ルールと比べると人気はいまいちです。リーグやオーストラリアン・ルールがプロがあるのに対して、このユニオンはアマチュア・スポーツです。野球でいえばノンプロかな。でも、世界的に見るとオーストラリアは、圧倒的に強いですね。ワールドカップでも優勝しています。オーストラリアの各地で行われています。
オーストラリアン・ルール
 VIC(ビクトリア州)では、圧倒的な人気を誇るのがオーストラリアン・ルールです。シドニーではいまいちですが。これは、他のラグビーがフット・ボールから発展していったのに対して、これは、オーストラリアでラグビーと並んで盛んなスポーツクリケットと共に発展しました。クリケットの冬場の練習として考え出されました。ですから競技場もラグビー場でなく、クリケットの競技場を使います。クリケットの競技場は、独自の楕円形をしています。4本のゴール・ポストがあり、そこへキックで蹴り入れます。真ん中の2本の間にはいると6点、その外側にはいると1点が与えられます。ボールは、キックするかパンチしてパスをします。ボールを持って走る歩数が制限され、バスケット・ボールのようにドリブルすることもできます。ただし楕円形ですからドリブルは難しいでしょう。キックされたボールに人が集まってきて、ボールを追って空中に舞い上がります。スクラムの代わりに審判がボールを強く弾ませてボールを奪いあるなどディフェンスとオフェンスがすぐに変わるゲームが展開されます。

最初に戻る。

クリケット
 ラグビーが冬のスポーツの代表であれば、夏のスポーツの代表はクリケットです。クリケットは13世紀のイギリスでバットとボールを使って遊んでいたものがルーツとされ、18世紀には、1チーム5人、1本のウィンケットで試合をしていました。19世紀には、ボールを上投げにして現在使われているバットができるなど現在の形になりました。アメリカ合衆国で発展した野球とは同じルーツから発展していきました。
 1チーム11人で構成され、野球と同じように攻守に分かれ、2イニングで得点を争います。楕円形のフィールドの真ん中にウィケットと呼ばれる3本柱を立てその間に2本の横棒が置かれています。ボウラーと呼ばれる投手はウィケットの前から反対側のウィケットの横棒をめがけてボールを上投げでワンバウンドで投げます。バッツマンと呼ばれる打者はそのボールを約1bの長さ、幅

約10センチのバットで打ち返します。野球と違って360度どこへ打ってもかまいません。ボールが

楕円形のオーバルの真ん中に2つのウィンケットがあり、投手は打者側のウィケットめがけてワンバウンドのボールを投げます。

届くまでに反対側のウィケットに達すると1点、往復すると2点が与えられます。ボールが競技場の境まで達すると4点、直接競技場を出ると6点(野球のホームランみたいなものでしょうか)が与えられます。このクリケットは国際試合が最初に行われたスポーツです。打った打球によっては走らなくても良いので試合が長時間に及ぶこともあり、日本人にはなかなか馴染めないスポーツですが、夏のオーストラリアで最もポピュラーなスポーツで各地にあるオーバールで試合が行われています。また、テレビ中継もよくされています。
最初に戻る。

ネット・ボール
 ラグビーやクリケットが男子のスポーツならこのネット・ボールは女子のスポーツです。バスケット・ボールとよく似たスポーツで約100年前にイギリスで女性用のバスケット・ボールとして考案されました。1チーム7人で試合します。バスケット・ボールと違って選手はコートの中を自由に走り回れません。それぞれ7人がプレイする領域が決まっています。ボールをパスしながらゴールにボールを入れる競技です。ゴールもバスケット・ボールの側面のバック・ボードを除いたかごだけです。また、バスケット・ボールのようにドリブルはできません。1ゴール1点、15分クォーターで試合をします。コートの大きさはバスケット・ボールとほぼ同じです。ボールは3号でサッカー・ボールとほぼ同じ大きさです。
 このネット・ボールはイギリス連邦の国々でとても盛んで、オーストラリアでは女子のスポーツナンバーワンです。オーストラリアの女性なら誰でも子どもの頃必ずといっていいほどこのネット・ボールをしていました。

最初に戻る。
テニス
 テニスも盛んです。毎年1月には、4大トーナメントの1つ全豪オープンがメルボルンで開催されています。各町に必ずといっていいほどテニスコートがあります。しかも格安で借りることができます。私も毎週土曜日にナイターテニスをしていましたが日本では、考えられないほど安い料金で使用でします。ラグビーやクリケット、ネット・ボールが男女いずれかに限定されるのに対して、このテニスは男女を問わすできます。テニスコートも殆どがオムニ・コートです。小さい頃からテニスを始めて、世界的なプレーヤーになっている人もたくさんいます。


メルボルンのナショナル・テニスセンターのセンター・コートで行われている全豪オープン決勝戦の様子。

全豪オープンの優勝式の様子

最初に戻る。