シドニーでの暮らし

1-1 どこまでがシドニー
 シドニーってどこでしょうか。これは、大変難しい質問ですね。3年間シドニー(といっても正式にシドニー市に住んでいたわけではありませんが)住んでいてオーストラリアの色々な場所で色々な人に出会い「どこから来たの」と訪ねられれば、「シドニーからです」と答えてしまうけど、本当はシドニーでないのです。私の住んでいたのは、ワリンガー市です。でも、このワリンガー市もあまり使うことはありません。「では、シドニーのどこから来たの」と再度質問されれば、「フォレスト・ヴィルです」と町の名前で答えてしまいます。いったいシドニーってどこのことをいうのでしょうかね。
 はい、一般的には、シドニー都市圏を指す場合が多いのではないでしょうか。もしくは、シドニーの中心部でしょうね。行政的にいうシドニー市とは、ビルが林立しているシドニーの中心部だけです。人口も1万3500人の小さな町です。でも都市圏人口になると350万人になります。この違いは何でしょうね。
 私は、シドニー中心部から北へ約15q行ったフォレスト・ヴィルに住んでいました。仕事場もシドニー市内の中心部になかったのでラッシュにも悩まされることはありませんでした。反対側のシドニー市内へ向かう車線は、毎日渋滞しています。シドニーには、あまりバスレーンがないので、バスも一緒に渋滞の中で停滞しています。

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1-2 私たちは何市に住んでいるの
 日本であれば、引っ越しをしたらまず最初に市役所へ行き、住民登録をしなければならないけど、オーストラリアにはそのようなものはないのでしょうか。私が住んでいたのはワリンガ市です。しかし、住んでいた3年間ワリンガ市と関わることも殆どありませんでした。もしかするとそのようなことに興味のない人は本当に何市に住んでいたのか知らないまま帰国した人もいるかもしれません。何せ、郵便物の住所記載でさえ各習慣がないのですから。日本であれば○○県△△市××町何丁目何番地という風に書きますが、順番は逆になりますが、オーストラリアでは郵便番号、州名、町名、通り名、番地だけで郵便物を出しています。4桁の郵便番号だけで町まで決まるので何何市はいらないのでしょうか。日本でも郵便番号が7桁になり、県や市を書かなくても町名で郵便物が届くようになっていますが、殆どの人は市は書いていますね。 3年間の生活で殆どお世話になることがなかった市役所ですが、最もお世話になっているのはゴミの収集でしょうか。それと子供の予防接種くらいです。
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1-3 定住性のない人々

 オーストラリアに来て、驚いたことがいくつかあるが(もしくは驚きの連続だったかもしれません)その1つにこの定住性の無さを挙げることができるでしょう。日本であれば生まれ故郷に愛着を感じ、あまり他の地域へ簡単に移動したりしないだろう。移動してもお正月やお盆には帰省する。しかし、オーストラリアの人々にはそのような感覚があるのかと考えてしまう。私の住んでいた家の隣には老夫婦が住んでおり、垣根が低いので隣同士の庭が見えてしまうので毎日挨拶を交わすようになった。その夫婦も夫が入院し、退院したあと簡単に離婚してしまった。どんなことがあったのかよく分からないが。そして、土地と家を売却し、別々の場所へ行ってしまった。息子がいたがここで生まれ育った彼は近所に友だちも多いようで自動車で30分以上かかる場所に移ったにもかかわらず、頻繁に遊びに来て時々ガソリンスタンドで会いました。
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1-4 家主の権利が強い
 
シドニーで3年間生活することになりました。知人にあらかじめ住まいを手配してもらっていました。5ベッド・ルームの素晴らしい家でした。しかし、坂の下にあり、坂の上まで歩いていくのがとても大変で、1ヶ月ほどして隣町へ引っ越すことになりました。そこで不動産やさんと色々手続きをしたのですが、日本では考えられないほど、家主の権利が強くなっています。1年契約を済ませていたので、基本的には次の借り主が見つかるまで1年間家賃を支払わなければなりません。幸いしばらくして次の借り主が見つかり、約30万円ほどの違約金で済みました。とは、いっても30万円は大金ですよね。日本では借り主の権利が強く、住んだらなかなか出ていってもらえませんが、オーストラリアでは家主が出ていって欲しくなったら1ヶ月後には出ていかなければならないようです。ですから、知人でも急に出ていくように言われて急いで次の家を探した人もたくさんいました。