Geographic 2 地球の温暖化とオーストラリア

NSW州下院議員
選挙制度
オーストラリアの
国勢調査
生殖医療と
オーストラリア
日本の輸入野菜と
オーストラリア
オーストラリアの米作

                                               国別二酸化炭素排出量(1997)

     国 CO2排出量
(万t)
順位 一人当たりの
CO2排出量(t)
順位 削減
目標(%)
アメリカ合衆国 148,964 22.6  1 5.56  3  −7
中国  91,376 13.8  2 0.73
ロシア  39,061  5.9  3 2.66  8
日本  31,616  4.8  4 2.52  9  −6 
インド  27,989  4.2  5 0.29
ドイツ  22,736  3.4  6 2.77  7 −21
イギリス  14,209  2.1  7 2.41 10 −12.5
カナダ  13,389  2.0  8 4.46  5  −6
韓国  11,670  1.7  9 2.54  6
イタリア  11,132  1.6 10 1.94 12  −6.5
ウクライナ  10,042  1.5 11 1.98 11
オーストラリア   8,633  1.3 15 4.66  4 +10
シンガポール   2,190  0.3 5.86  2
アラブ首長国連邦   2,169  0.3 8.41  1

 地球の温暖化が深刻な問題となっていますが、その最大の原因とされるのが二酸化炭素の増加です。上のグラフは国別の二酸化炭素の排出量を表したものです。国別の量で見るとアメリカ合衆国が圧倒的に多く、今京都議定書の批准を巡ってアメリカ合衆国が批准するかどうか問題になっていますが上のグラフを見て分かるようにアメリカ合衆国抜きにしては地球の温暖化の問題は解決できないのは明白な事実です。
 1992年に国連総会で「気候変動枠組み条約」が採択され、ブラジルで行われた地球サミットで155カ国が署名し「温暖化を防ぐための国際条約」が発行しました。1995年にドイツで第1回締結国会議が行われ、1997年京都の第3回締結国会議で数値目標を盛り込んだ議定書を採択することが決められました。京都会議ではいわゆる京都議定書を定めました。その中で定められたもので二酸化炭素等の地球の温暖化に影響のあると考えられるガスを2012年までに先進国38カ国全体で1990年の基準年の5%削減するという目標を定めたものです。条約の締結国が55カ国批准した上でそのCO2の排出量の合計が先進国の55%以上を占めることが必要です。ですからアメリガ合衆国の動向が非常に重要となります。
 オーストラリアは、国全体の排出量としては15位とそれほど上位にはなっていませんが、人口一人当たりの排出量で見ると第4位となっています。オーストラリアの数値目標は+8%(先進国で+目標となっている国はスペイン+15%、アイスランド+10%、スウェーデン+4%、ノルウェー+1%などです。ただしEU加盟の国々は全体で−8%の目標です。)となっており、先進国の中では異例の増加目標になっています。これはオーストラリアは石炭燃料に大幅に頼り、森林による吸収分を含めた計算方法を強く主張したため認められたものです。オーストラリアは、世界有数の石炭産出国です。その貴重な資源である石炭を利用した火力発電が発電の中心です。オーストラリアでは自国で産出した石炭を使った火力発電で電気をおこしているため、電気代は日本と比べ物にならないほど安いです。電気三昧の生活をしても電気代は日本では考えられないほど安く済みます。
 一方、オーストラリアでは、オゾン層の破壊による紫外線の問題が深刻な問題となっています。小学校では、日焼け止めクリームが教室に常備され、子どもたちも後ろに布の付いたキャップを被っています。また、毎日のニュースでその日のUVの量について報道されるなど紫外線の問題は日常的な問題となっています。それに比べてこの二酸化炭素を中心とした物質が原因とされる地球の温暖化に関する問題には比較的鈍感な感じがします。オーストラリアはオセアニアの盟主です。オセアニアの国々は小さな島国が多く、標高もそれほど高くない国も少なくありません。温暖化で海水面が上昇し、小さな島国は消滅の危機を向かえます。オセアニアの盟主としてこの地球の温暖化についてもオゾン層の破壊の問題と同様に真剣に考えていく必要があるのではないでしょうか。