1丁目

1番地

(01.03.05)



 最近の学校は授業も以前よりも難しくなったそうで、受験競争は幼稚園からすでに始まっているそうです。

 そんな中、子供達は塾で疲れているのか、成人病になったり、自殺したりと、かつてはなかったような複雑な問題が起きています。

 私達はそうした子供達の心が分からず、苦しむ子供達を助けることができません。学者や文化人の方々はいろいろと難しい話をなさってらっしゃいます。学校の先生方もどうして良いのか真剣に悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。

 そうした時、私は子供達の心の奥に何があるのか、それを知りたいと思うのです。

 もしかしたら、幼児の時から社会の仕組みに組み込まれ、そこから出ようとすると「悪い子」と言われてしまう、そうした恐怖感が子供達を長い間に追い詰めてしまったのではないか、そんな疑問を抱いてしまうのでした。

 小学生になった時、子供の成長に思わず涙した母親も、気が付くと、早く学校に行かせることに躍起になり、強引に子供の意思を誘導しています。

 子供がテストを持って帰ったら、その点数ばかりが気に掛かり、子供の成長の跡を忘れてしまっています。

 子供は社会人になるため、幼児の時から仕組みに入れる訓練をさせられます。

 それはたぶん、仕方のない事なのでしょう。でも、そうした子供達の心の中を考えなくなってしまった時、私達はいつの間にか子供を理解できなくなっているのではないでしょうか。

 難しい事は分かりません。ですが、子供の心がどんな変化をして行くのか、時々、考えてみたいと思いました。
                           

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