7.救世主は全宗教、神秘主義を制する? (01.07.15)

    救世主は全宗教、神秘主義に協力させて世界を制するべきではないですか。

それだけはありえません。

 真の救世主ならそんな事は絶対に考えません。

 どうしてかと言いますと、すでに皆さんがご存じのように、世界の宗教や神秘主義には偽物とか邪教か言うに相応しい団体が数多くあるからです。

 教えは立派なのに、教祖は詐欺師という団体まであります。また、霊魂学の目から見ると、犯罪的な団体ではなくても、悪い霊魂が大勢で占拠しているという団体もかなりあるのです。

 ですから、これらの団体を選別しないと絶対に手は組めません。真面目な神秘団体と思えた組織に悪い霊魂達が巣食っていて、教えはただ善ばかりを説いていて、信者達はそれを実践しているにもかかわらず、悪い霊魂に翻弄されているという団体もあります。そうした所と手を組むと、手を組んだ団体にまでその霊魂達の悪影響が出るかもしれないのです。

 ですから、救世主が霊的な知覚者であれば、団体を選別する事はできます。ですが、そうなると、手を組む事を断られた団体からは、自分達の団体は邪悪な霊魂がいるとでも言うのですかと言われて争いの火種を作ることになりかねません。

 ですから、団体同士が手を結ぶ場合は、それ相応の慎重さが必要になると思います。

 もしも、のべつ幕なしに、手を組む事を考える救世主を名乗る人がいたとすれば、その人は真の救世主ではありません。世界を制するというエゴのために活動する悪者であるかもしれません。あるいは、霊魂に対する知識が全くない、「自称救世主」であると言えるでしょう。

 正直、私は今、「救世主」を公に名乗っている人に本物はいないと思っています。なぜなら、救世主ならば、やはり、私が分かる程度の霊魂に対する知識や技術はもっていなければ人類を悪い霊魂から救う事はできないと思うからです。

 救世主というものは、これまでの宗教や神秘学の知識などなくても構いません。そんなものは、ご自身が独自の考えを私達にこれから示されれば良い事ですから、どうでも良い事なのです。ですが、悪い霊魂から身を守る技術や、人々を霊的に成長させる為の技法はどうしても必要です。

 そういった意味から、私は今、「救世主」を公言している有名人に本物の救世主はいないと考えています。