6.救世主は存在しますか? (01.07.10)
救世主が現れる可能性について教えてください。
可能性は充分にあります。
もしも、仮にイエスやブッタを救世主と呼ぶのであれば、現代にもその可能性は当然あります。何と言っても、霊的には人類の歴史上、まれな暗黒の時代です。これまで、キリスト教会が魔女狩りをした事はありますが、現代は世界的に物質主義になってきて、霊的・宗教的なものは排斥されるような風潮があります。
このような時代は人類が初めて経験する一大事です。もしも、本当に救世主という存在を神が人類に与える可能性があると言うのであれば、今、救世主が現れなければ現れる時期がないと言えるほどでしょう。
まさに、このままでは、人類から霊的な光は消えてしまいます。たとえ、それが人物でなくても、何らかの形で霊的な救いがなければならないとさえ言えるでしょう。
ですが問題は偽救世主です。日本にも世界にも偽者が大勢います。そのために、仮に本物が現れても一般の人はまるで分からないのではないでしょうか。何しろ、これほどに偽者が多く、評判が悪いのですから、誰でも警戒してしまいます。これでは、本物がいても自分が救世主だとは言えないのではないでしょうか。
だからこそ、私達は本物と偽物を見わけられるような霊的感性を持つ必要があると言えましょう。
では、本物の救世主は大宗教を作って人類を救うのですか。
組織に対する手段は様々です。ですから、簡単には分かりません。
たとえば、一つの巨大宗教を建てるのかもしれませんし、なるべく組織は作らないかもしれません。また、他の組織と手を結ぼうとするかもしれません。
いずれにしても、組織化の手段というものは、その時々に最善かどうかという問題ですので、絶対にこうでなければならないというものではありません。
問題なのは、やはり、何をもって人を救うのか、という点にあります。 高度な人生訓を述べられるのか、あるいは、そうでないのか、そういった点にあります。私としては、もちろん、高度な霊魂学と霊的な技法によって、人は自分の努力で救われるべきだと思っています。ですから、仮に救世主を求めるのであれば、自分で救われる為の技法を私達に教えてくださる存在なのであろうと考えています。