会話の章


 
       


人が他の人を憎む時、

それは、何者にも勝るがごとし強い念を出す。

その恨みは時として大勢の人を殺害するまでに至ってしまう。

人が大勢の人を生かすほどに、愛を表現する事は難しい。

それを考えれば、自分の中に住む心の性質を語らずに、

ただ愛を説いていても人類は霊的には進歩しない。



では、憎しみの性質とはどんなものなのか。

それは、己、あるいは、己に近い者を守る心理に対して、

防御するために発揮される感情である。

人は自分もしくは家族、あるいは同一の民族、

はたまた、自分と共通するするものに対して

親近感がある。

その親近感の沸く者に対して、脅威を与える者を敵と見なし、

それから守ろうとする。

ところが、守れずに打ち破られた時、

強い憎悪と憎しみを発する。



憎しみ、

それは自己愛によって起きている。




 
解説          
 
 人間の心は複雑なものです。

 普通、愛と憎しみは正反対の心理だと思えます。でも、実は同一の心理の延長戦上にあるのかもしれません。

 
 人はまだ、自分自身について、何も知らないのかもしれません。

 
 
010807

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