心の成長はこの世での基準である。

あの世では通用しない。

なぜなら、

それは社会が違うからである。

この世でいう心の成長は、

物質の社会に適応するための成長を基準にしている。

霊魂の世界では

霊魂の世界に適応するための成長がある。

 よって、

地上的な成長が必ずしも、死後も通用するわけではない。



 
解説          
 
 私たちの世界は物質の世界です。ですから、労働をして食事をしなければなりません。

 ですが、物質ではない世界では、物質の身体を持っていません。ですから、食事も睡眠も必要なくなるそうです。

 そうしますと、地上のようにお金をもらって仕事をするというようなこともなくなるようです。

 私たちの世界では、社会人として生きて行けるように、仕事をして収入を得て生活して行く事を基準にして心の成長を語っているのです。

 たとえば、会社員になっても、まだ、遅刻ばかりしていてはいけませんし、ちょっとした失敗で泣いてばかりいては、会社では通用しません。

 また、お客さんに来てもらう商売なのに、お客さんに怒ってばかりいては、すぐに商売は潰れてしまいます。

 ですが、仕事自体が不必要であれば、多少、短気であっても、泣き虫であってもそんなに困ることはありません。

 むしろ、何もしなくても生きられる世界では、どうやって心の満足を得るのか、といった、地上とは少し異なる問題が出てくるようなのです。

 したがいまして、地上では大変に精神が成長しているとか立派だとか評価されていても、死後の世界で同じように評価されるとは限らないのだそうです。


 
010412

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