みんなも使いまっし 金沢ことば
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おわりに

・方言研究を専門とする者として、また教育学部国語教育講座に身を置くものとして、ぜひ作ってみたいと思っていた小・中学校用方言学習教材の試作版が、大学院の学生諸君の協力によってやっと実現できました。岐阜大の山田敏弘氏の学恩に感謝しつつ、これを皮切りに、学校現場の先生方に利用していただきやすいものにバージョンアップするとともに、金沢ことば以外の方言教材の作成も続けたいと思います。ここでは「おわりに」にかえて、このテキストづくりに参加したメンバーの思いを短く綴ってもらいました。(加藤和夫 福井県武生市出身)

・同じ家で何年も一緒に暮らしているのに私と父のコトバは同じではありません。また父と祖父のコトバも同じではありません。もちろん私と祖父のコトバも同じではありません。同じ金沢方言でも私たちは世代によってずいぶん違うコトバを使います。しかし、このテキスト作りを通じてその世代差は単なるコトバの差異ではなく変化であることがわかりました。私のコトバの中に父や祖父のコトバが形を変えながらしっかり流れているように感じられました。(松田岳志・修士1年 石川県金沢市出身)

・今回、このテキスト作りに参加したことは、私にとっても非常に有意義でした。私は兵庫県出身ですが、改めて自分のことばを振り返る良いきっかけとなりました。このテキストを使ってくださる皆さんが、自分たちのことばに誇りと愛情を持ち、共通語と比べてみて、それぞれのことばがもっている世界をより実感してくださると嬉しいです。(大熊美佳・科目等履修生 兵庫県相生市出身)

・講義の終わりの方は修士論文に追われてテキスト作りにあまり参加できませんでしたが、高校卒業後に石川県を離れて以来、口をついて出ることが少なくなっていた私の中のふるさとことばを呼び覚ましてくれました。また、金沢と出身地である羽咋のことばとでは、同じ県内でもかなり違うことを認識することができ、驚きや発見とともに、自分のふるさとに対してより愛着を深めることができたように思います。(篠田留知亜・修士2年 石川県羽咋市出身)

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