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金沢ことば豆知識6 変化する金沢ことば―世代差のある表現(2)−「悲しいさかい泣くがや。」(78歳女性)「悲しいさけ泣くがや。」 (83歳男性) 「悲しいし泣くげん。」 (23歳男性) 共通語の「のだ」にあたる金沢方言「がや」「げん」の世代差については前掲のコラム「変化する金沢ことば―世代差のある表現―(1)」でも書きましたが、ここでは世代差のある表現をもう一つとりあげたいと思います。上の金沢ことばの例はともに「悲しいから泣くのだ」の意味ですが、「から」にあたる部分がそれぞれ違っています。金沢で使われている理由・原因の接続助詞「から」にあたる方言は「さかい(に)」「さけ(に)」「し」です。「さかい」はもともと近世の上方語ですが、現在でも関西を中心に広い範囲で使われています。「さけ」は「さかい」から変化した形です。関西から北陸に伝わった接続助詞の「さかい」は、かつての北前船ルートに沿うように、福井から日本海側を北上して石川、富山、新潟、山形、秋田、そして青森や岩手の一部にまで達して、その形も、地域により「さけ」「すけ」「しけ」のように変化しています。 「雨が降りそうやさかい行かんわ。」(51歳男性)「雨降りそうやし行かんわ。」 (46歳女性) 金沢では高年層は「さかい」または「さけ」しか使いませんが、中年層では「さかい」「さけ」に「し」が混ざります。さらに若い20代・10代になると、「さかい」「さけ」をほとんど使わず、「し」または共通語と同じ「から」をよく使います。 ぜひ、みなさんのまわりにいる様々な世代の人の話し方を聞いて確かめてみてください。 |
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